[傷病名]右膝の痛み MCL損傷 45歳男性
[主訴]引っ越しの手伝いをしていてトラックの荷台から降りようとした際に足を引っかけ、外旋を強制され損傷する。右膝を内側に倒し、当時の動きを再現すると痛みが増す。仕事にてしゃがみ動作をする際にも痛みが増強する。病院にてX-P検査をしたところ骨に異常はなく、靭帯の損傷と診断を受けた。当院受診は損傷後1ヶ月半経過していた。
[検査]外反ストレス test+ McMurray test- tenderness+MCL gait pain+ movement pain+屈伸、外旋 荷重時疼痛+
[施術]初診時、当院の根本治療にて全身バランス矯正を行う。骨盤、仙骨、第4腰椎、第5胸椎、第1,2,4頸椎を中心にトムソンベッド、アクチベーターで矯正を行う。矯正後、変換熱療法(超音波)を施行後テーピングにて固定を実施し、安静指示をする。仕事中の姿勢を確認・指導し、サポーターの着用を指導する。
[変化]施術後、疼痛は残存するものの荷重時の疼痛が軽減し、屈伸時のROMの緩和がみられた。今後の治療方針を説明し、週に2回のペースでの全身バランス矯正と筋膜調整を指導し、痛みが出ない範囲で内転筋、内側広筋の簡易筋トレを指導する。施術にて変化がみられないようであれば立体動態波を使用をすることを提案する。
[2回目以降]2・3回目の施術時は疼痛緩和傾向がみられたが、4回目の施術時の確認にて、睡眠中に捻ってしまい疼痛が増してしまったとのこと。6回目の施術より立体動態波を併用しての施術を開始する。初診から1ヵ月半にてサポーターの着用を仕事時のみとする。このころには屈曲時の疼痛が緩和してきており、正座が少しずつ可能となる。2か月にて仕事で無理をしなければ疼痛を感じなくなり、大腿四頭筋の筋力強化を開始。3か月にて仕事上での支障がみられなくなり、正座ができるようになった。膝のROMストレッチと四頭筋強化訓練を指導し施術を終了した。