[傷病名]左第5腰椎分離症 11歳男性
[主訴]1日中野球の練習をして、その際に痛みが出現する。プレー中では送球時に痛みを感じ、ADL動作では前屈時の痛み及び階段降下時の痛みを感じ、当院受診となる。
[検査]SLR test± パトリック test- tenderness+L5 ROM制限+体捻 movement pain+前屈
片側立脚での後屈にて腰部に違和感が出る
[施術]初診時、当院の根本治療にて全身バランス矯正を行う。骨盤、第5腰椎、第3,7胸椎、第1,3,6頸椎を中心にトムソンベッド、アクチベーターで矯正を行う。矯正後、ハムストリングを中心に背面部筋を緩めるストレッチをした。最後に、日常生活中の姿勢を確認・指導をし、痛みが出ない範囲で腰部のかかえ込みストレッチとハムストリングの簡易ストレッチを指導した。
[変化]施術後、腰の違和感は残存するものの体捻時の制限が緩和し、前屈時の疼痛緩和傾向がみられた。今後の治療方針を説明し、週に1回のペースでの全身バランス矯正を指導し、それ以外の通院時には立体動態波を用いた除痛とストレッチによるメンテナンスの通院を指導する。
[2回目以降]2回目の施術時は疼痛の緩和がみられ、階段降下時の荷重時痛の軽減がみられた。5回目の施術時の確認にて、立位と座位の動作時痛がみられることを確認。8回目の施術(初診から1ヵ月)の際には日常生活時及び野球練習時の症状が緩和されていることが確認できたが、念のため提携病院にてMRI検査を実施。左第5腰椎分離症の診断を受ける。提携病院にて硬性コルセットを作成いただき、後療法の許可後当院にて立体動態波による腹筋強化と下肢の柔軟性を上げるストレッチを継続した。初診から2ヵ月経過した現在、疼痛はみられていないが、予防の為の筋力強化と下肢ストレッチを週に2~4日実施し、調整をしている。