[傷病名] 交通事故による頚・胸部・腰部痛 38歳男性
[主訴] コンビニの駐車場にて停車中、バックしてきた車が衝突してきて受傷する。受傷直後から脇腹部の痛みが出現し、翌日より頚部、腰部の痛みが著明に出現し当院を受診する。
初診時、疼痛、筋緊張(特に僧帽筋上部と腰部起立筋部)および動作時痛が著明にみられ、日常生活動作及び仕事に支障がでていた。
[治療までの流れ]
もともと当院に受診していたこともあり、事故についての相談を受け当院受診となる。受診時に疼痛部位の確認と各種検査をした後、当院と提携いただいている整形外科を紹介し受診していただく。症状および傷病の確定させ定期的な施術を開始した。
[検査]
①頚部:Jackson test+ 、右Spurling test+、movementpain+後屈、右回旋 ROM制限+
②胸部:tenderness+、movementpain+体捻、深呼吸、咳
③腰部:tenderness+、PVM+、SLR-、movement pain+後屈、動き出し、MMT‐nomal
[施術]
初回、症状を確認し整形外科受診後に干渉波、軽めのほぐし、ポイント矯正にて身体の調節を行い安静指示と日常生活動作の指導を行う。
[変化]施術後は頚部右回旋時の疼痛および体捻時痛が軽減し、ROM制限の緩和がみられた。腰部の症状に大きく変化はみられませんでしたが、鈍痛の緩和がみられた。疼痛緩和姿勢についての説明をし、施術継続を指導した。
[2回目以降]徐々に疼痛緩和傾向となるが、起床時の痛みやうがい時の頚部後屈および仕事の終わり頃の疼痛及び重ダルさが残存し、大きな変化がみられなかった。施術1ヶ月程で、動作時痛の緩和がみられたが、同一姿勢の維持が困難であった。忙しい中でも、症状がある内は続けて通院していただくように指導した。また、簡易的なストレッチや仕事時の座位姿勢を確認し、ADL動作時および仕事動作時の疼痛緩和を目指した。
[経過] 通院期間は約2ヵ月通院していただいています。現在、徐々に緩和傾向がみられるが頚から肩にかけての張りが残存している。腰部の疼痛および運動時痛は緩和し、同一姿勢の維持ができるようになりました。頚部および肩甲骨のストレッチや日常生活動作における姿勢指導を都度確認し症状の解消を目指しています。