[傷病名]頚部・腰部痛(ストレートネック・猫背) 23歳男性
[主訴]大学の研究室の配属先での作業中から頚部の痛みが気になりだし、社会人となってPC業務を続けていく中で疼痛が顕著となった。腰部痛は高校生の頃から感じており、現在の仕事で、座位での同一姿勢が続く中で疼痛が出現。仕事後に頭痛がみられるようになり、当院受診となる。
[検査]Jackson test± Spurling test- tenderness+C1 ROM制限+左回旋 movement pain- Sensory-nomal SLR-
[施術]初診時、当院の根本治療にて全身バランス矯正を行う。骨盤、仙骨、第5腰椎、第6胸椎、第1,4頸椎を中心にトムソンベッド、アクチベーターで矯正を行う。矯正後、側頭筋および僧帽筋緊張を緩めるアプローチ及び後頭骨牽引をかけた。最後に、仕事中の姿勢を確認・指導をし、日常生活中での座位姿勢を指導する。
[変化]施術後、肩のコリ感は残存するものの左回旋時の引っかかりが軽減し、ROMの改善傾向がみられた。今後の治療方針を説明し、週に2回のペースでの全身バランス矯正と筋膜調整を指導し、痛みが出ない範囲で頸部の簡易ストレッチと腰部抱え込みストレッチを指導する。
[2回目以降]2回目の施術時は頚部痛に若干の緩和がみられたが大きな変化はみられず、同一姿勢継続による腰部痛も残存した。3回目の施術時の確認にて、頚部痛および頭痛症状の緩和を確認。ストレッチがあまりできておらず、腰部症状は残存している。5回目施術の際には頚部症状がほとんどみられなくなっていた。腰部症状は少し緩和していたが残存。ドローインによるインナーマッスル強化指導を実施した。初診から1ヵ月にて、頭痛や頚部症状はほとんど気にならなくなった。初回施術から1カ月が経過したところで、姿勢維持の為の頚部筋・背部筋・腹筋の強化、特にインナーマッスルの強化を指導しながら、全身調整のため週に1回の通院指導を継続している。