[傷病名]ヘルニアの既往による腰痛症 50歳男性
[主訴]数年ほど前にヘルニアの診断を受け痛みの症状が緩和せず、当院受診9か月前に整形外科にて手術を受ける。立位や座位にて同一姿勢が続いたり、30分ほどの歩行にて右臀部から下腿にかけての疼痛や下腿に力が入りにくくなり当院受診となる。
[検査]SLR test± パトリック test+ tenderness+L4-5 ROM制限+体捻 movement pain+前後屈、体捻動作
[施術]初診時、当院の根本治療にて全身バランス矯正を行う。骨盤、仙骨、第4/5腰椎、第3,7胸椎、第1,2,4頸椎を中心にトムソンベッド、アクチベーターで矯正を行う。矯正後、両ひざ抱え込みによるストレッチをかけ、腰部・臀部筋を緩めるストレッチをした。最後に、就寝姿勢を確認・指導し、痛みが出ない範囲での腹圧強化訓練とコルセット装着指導をした。
[変化]施術後、腰部の違和感は残存するものの回旋時のROM制限が緩和し、後屈時の疼痛緩和がみられた。今後の治療方針を説明し、週に2回のペースでの全身バランス矯正と筋・筋膜調整を指導し、5回目の通院時に大きく変化のみられない場合に立体動態波を用いた除痛治療をすすめることを指導する。
[2回目以降]2回目の施術時は好天反応による疼痛症状がみられ、疼痛が出ずに歩行できる距離の増加がみられた。3回目の施術時の確認にて、安静時における疼痛の緩和傾向がみられることを確認。5回目の施術の際、動作時における疼痛緩和傾向がみられるものの疼痛の残が見られ、立体動態波を施行。初診から1か月経過したところで腰部痛の緩和傾向がみられた。しかし、歩行が続くことで下腿の症状が出現し、それに伴って腰部通がみられた。施術開始から1か月半にて、1時間の歩行が可能となる。施術開始から2か月経過し、安静時痛はほとんどみられなくなり、疼痛なしにて歩行できる時間も伸びてきている。現在週に1回のペースでメンテナンスのための通院を続けているが、疼痛症状はでにくくなってきており、疼痛が出ても気にならない程度まで回復している。
また、継続してストレッチや腹圧強化、姿勢の指導を続けており、症状の緩和傾向は続いている。