皆さま、こんにちは!
今回は「頭痛と鍼」についてお話させていただきます。
頭痛には、2種類あります。
1つ目は… 一次性頭痛
→ 片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛(三叉神経・自律神経性頭痛)などが代表疾患になります。これらは、原因となる疾患が特にない頭痛であり、いつも同じような痛みがあります。
・片頭痛
片頭痛の特徴としては、頭の両側(こめかみの辺り)がズキズキと脈をうつようにして痛みがあり、症状が強い場合は吐き気などを伴うこともあります。
・緊張性頭痛
ストレスや緊張などの精神的な要因や同じ姿勢を継続することで首や肩周りの筋肉が張り、その周囲にある神経や血管が圧迫されることにより頭痛が現れます。症状としては、頭の両側や後頭部などにもズキズキとする痛みなどが挙げられます。
・群発性頭痛
群発頭痛は眼の奥、眼周囲~前頭部、側頭部にかけての激しい頭痛が数週から数ヵ月の期間群発し、男性や20代~40代に多く見られるのが特徴です。
2つ目は… 二次性頭痛
→くも膜下出血・脳出血・脳腫瘍などの原因となる病気がある頭痛は、二次性頭痛と呼ばれています。
・くも膜下出血
脳動脈瘤が破裂することにより、脳内に血液が溜まり脳を圧迫することで激しい頭痛や意識障害、嘔吐などが起こります。この疾患による頭痛は、バットや金づちで後頭部を殴られるような痛みと言われています。
・脳出血
脳の血管が破れて脳内で出血することを、脳出血といいます。
脳は多くの栄養と酸素を必要とし、血液によって運ばれていますが、脳の血流が減ってしまうと脳の神経細胞に障害が起きます。
代表的な症状は、言語障害や半身のしびれや麻痺です。
・脳腫瘍
他の頭痛と見分けがつくような特徴はなく、
癌を体内に持っている方やその既往がある方で、新たに頭痛が発症した場合には積極的に検査することが勧められています。
特に神経症状やけいれん発作を伴う場合、時間が経つにつれて症状が悪化する場合には、画像検査による頭蓋内精査をおこなうことが推奨されています。
頭痛を起こす疾患は他にもある為、自分で判断せず受診することを勧めます。
当院では、頭痛の症状に苦しむ方々に オススメしているのが「鍼灸治療」です。
鍼治療では、髪の毛より細い鍼を使用し問題になっている筋肉や組織に直接アプローチして緩ませることが可能です。また、灸治療では熱刺激を加えさらに筋肉をほぐしていきます。
これらを用いて、頭痛に対して治療を行います。
頭痛の患者様に鍼灸治療を行う中で、共通して鍼を打つ筋肉があります。
それは、「後頭下筋群」です。
後頭下筋群は「大後頭直筋」「小後頭直筋」「上頭斜筋」「下頭斜筋」の4つの筋肉から成っています。後頭下筋群は、眼球運動、瞼の保持、ピント調節をする際の中心的な役割となります。そのため、目を酷使するデスクワークの方や長時間のスマホの操作を行う人は、これらの筋肉が固くなり周囲の血管や神経を圧迫し、様々な症状が出る原因になります。
後頭部付近の頭痛がある方は、この後頭下筋群が問題となっていることが多くあります。
これらの筋肉に鍼を打つことで筋肉が緩み、血流や神経の圧迫が軽減し、頭痛も改善します。
頭痛の中にも、上記の頭痛の種類でご説明したように眼の周囲や前頭部の頭痛や側頭部の頭痛、目がちかちかするような頭痛など様々な頭痛があります。その他の症状に対しても鍼灸治療で改善する場合があります。
頭痛やその他に症状でお困りな方は、鍼灸治療を受けてみるとお悩みの症状が改善するかもしれません!
お身体に不調がありましたら、是非いまがわ整骨院へご相談ください!!