[傷病名] 交通事故による頚・背部痛と手指のしびれ 36歳男性
[主訴] 信号のない交差点を走行中、右折しようとしてきた車と衝突し受傷する。救急車にて病院に搬送されX-pによる診察を受ける。受傷直後から頚部の痛みと背部から腰部にかけての痛みが出現し、数日後に右腕から第4,5指にかけてのしびれ症状が出現し当院を受診する。
初診時、疼痛、筋緊張（特に僧帽筋上部）が著明にあり、動作時痛がみられ、指の感覚に異常があり、日常生活動作及び仕事に支障がでていた。
[治療までの流れ]
交通事故直後に救急搬送され、X-p検査を受け、傷病の診断を受けるが、数日後から別の痛みや症状が出現し、当院受診。受診時に疼痛部位の確認と各種検査をした後、全身の筋緊張を緩める施術と部分的な矯正を施行する。その後、自宅からも通院しやすく、当院と提携いただいている整形外科を紹介し受診していただく。症状および傷病の確定させ定期的な施術を開始した。
[検査]
①頚部：Jackson test+ test+、movementpain+後屈、右回旋 ROM制限+
②背部：tenderness+、Spine+Th7-8、movementpain+体捻
③腕部：tenderness+、前腕尺側～第4指しびれ+、鈍痛+、sensory±、MMT‐nomal
[施術]
初回、干渉波、軽いほぐし、ポイント矯正にて身体の調節を行い安静指示と日常生活動作の指導を行う。
[変化]施術後は頚部右回旋時の疼痛および体捻時痛が軽減し、ROM制限の緩和がみられた。前腕部のしびれは大きく変化はみられませんでしたが、鈍痛の緩和がみられた。神経の回復速度についての説明をし、施術継続を指導した。
[2回目以降]徐々に疼痛緩和傾向となるが、ハンドル操作時の頚部痛や右腕の筋緊張および仕事の終わり頃の疼痛及び重ダルさが残存し、大きな変化がみられなかった。6回目の施術より、立体動態波を追加し経過観察をした。疼痛およびしびれ症状がある内は続けて通院していただけるように指導した。また、簡易的なストレッチや仕事時の座位姿勢を確認し、ADL動作時の疼痛緩和を目指した。
[経過] 通院期間は約8か月通院していただいています。通院2ヵ月にてしびれ症状の緩和がみられ、徐々に緩和傾向がみられるが残存している。通院3か月にて首のROM制限はなくなり、背部の疼痛および運動う時痛は緩和しました。頚部から前腕にかけてのストレッチや日常生活動作における姿勢指導を都度確認し症状の解消を目指しています。また、施術以外のサポートとして提携弁護士との相談や紹介も実施しております。
