[傷病名]頸椎ヘルニア 53歳男性
[主訴]今年6月、釣りを行ったその日の夜から左肩甲骨上角に疼痛が出始め、日を追うごとに疼痛が徐々に強くなってきており、仰臥位、伏臥位でも疼痛があり少しでも早く痛みを取りたいという事で2日後当院受診となる。
[検査]]Jackson test+ Spurling test+ tenderness+ROM制限+ 後屈、左側屈、 movement pain+
[施術]初診時、当院の根本治療にてトムソンベッド、アクチベーターでの全身バランス矯正を行う。矯正後、立体動態波で第6頸椎、左肩甲骨上角、左上腕外側のアプローチを行い、左の首をテーピングで固定。最後にタオル枕、寝姿勢を確認・指導をした。
[変化]施術後は左肩甲骨上角の疼痛に若干の緩和がみられたが、大きな変化はなく頸部の可動域制限残存。今後の治療方針を説明し、週に2回のペースでの全身バランス矯正と筋・筋膜調整を指導した。
[2回目以降]2回目の施術時は大きな変化なく頸部の可動域制限残存。3回目の施術時には左肩甲骨上角の疼痛に加え左上腕外側部にも疼痛、しびれ症状がみられた。5回目までに症状の変化が見られなかったため、提携している整形外科での精密検査を薦め受診。整形外科にてC6/C7椎間板ヘルニアと診断を受けたため、治療方針を変え、週に3回のペースで頸部の筋肉中心に徒手施術を行い、引き続き立体動態波にてC6/C7、左肩甲骨上角、左上腕外側にアプローチを行った。また頸椎カラーの着用指導をした。9回目の施術時には以前よりも疼痛、しびれ症状が減少傾向ではあるものの、座位姿勢が続くと左肩甲骨から左上腕にかけて疼痛がみられた。簡単な頸部ストレッチを指導するとともに立体動態波の継続を勧める。治療を開始して1ヵ月程経ったところで左肩甲骨上角の疼痛、左上腕外側にかけてのしびれはなくADL上問題なく過ごせているとのこと。症状の改善が見られた為、週に2回のペースでの全身バランス矯正と筋・筋膜調整を指導し治療を進めている。