ランニングを趣味にしている方の中には、「膝が痛くて思うように走れない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そのような膝の痛みの一つに「ランナー膝」という症状があります。今回は、ランナー膝の原因、症状、そして解消方法について具体的に解説します。
ランナー膝の概要
ランナー膝(腸脛靭帯炎)は、膝の外側にある腸脛靭帯という部分が炎症を起こし、痛みを引き起こす症状です。特に長距離ランナーやマラソン愛好家に多く見られますが、初心者ランナーにも起こりやすい問題です。
原因
ランナー膝の主な原因は以下の通りです:
-
オーバーユース(使いすぎ)
繰り返しの動作で膝に過度な負担がかかり、炎症を引き起こします。 -
フォームの問題
正しいランニングフォームができていないと、膝周辺に偏った負荷がかかります。 -
筋力不足
特に大腿四頭筋やお尻の筋肉が弱い場合、膝周辺に余計な負担がかかります。 -
靴の不適合
クッション性の低いシューズや、自分の足に合わない靴を使用していると膝に悪影響を及ぼします。
症状
ランナー膝の主な症状は次の通りです:
-
膝の外側に鋭い痛み:特にランニング中や階段を下るときに感じることが多いです。
-
腫れや熱感:炎症が進行すると、膝周辺が腫れることがあります。
-
動作制限:痛みにより、走るどころか歩くのもつらくなる場合があります。
解決方法と予防策
ランナー膝を解消し、再発を防ぐためには以下の方法が効果的です。
-
休息を取る
痛みがある場合は無理をせず、まずは安静にして炎症を抑えましょう。 -
ストレッチと筋トレ
腸脛靭帯や大腿四頭筋をターゲットにしたストレッチを日常的に行うと効果的です。また、体幹やお尻の筋力を強化するトレーニングも重要です。具体例としては、「ストレートレッグレイズ」や「サイドランジ」などのエクササイズが挙げられます。
-
正しいフォームの習得
フォームの矯正には専門家の指導を受けるのが一番です。当院ではランニングフォームのアドバイスも行っています。 -
適切な靴選び
ランニングシューズは、足の形や走行スタイルに合ったものを選びましょう。 -
テーピングやサポーターの利用
ランニング中の負担を軽減するために、テーピングや膝サポーターを活用するのも有効です。
実際の改善例
ある患者さんの例を紹介します。
西尾市にお住まいのAさん(30代女性)は、毎週20kmのランニングを日課としていました。しかし、2週間前から右膝の外側に痛みを感じるようになり、走るのが困難になりました。当院で診察を行ったところ、ランナー膝と診断されました。
Aさんにはストレッチと筋力強化プログラムを提案し、さらにランニングフォームの改善指導を行いました。3週間後には痛みが軽減し、1か月後にはランニングを再開できました。
まとめ
ランナー膝は適切なケアと予防策を講じることで改善可能です。痛みを我慢して走り続けると症状が悪化する可能性があるため、早めの対処が肝心です。
いまがわ整骨院鍼灸院では、ランナー膝をはじめとするスポーツ障害の診療を行っています。お気軽にご相談ください。
西尾市いまがわ整骨院鍼灸院
〒444‐0423 西尾市一色町一色中屋敷105