今回は股関節の痛みについてお話しさせていただきます。
まず、股関節(こかんせつ)とは、骨盤と大腿骨をつなぐ関節であり、人体の中で最も大きくて安定した関節の一つです。この関節は球関節(球状の骨頭がくぼみにはまる形状)で、非常に広い可動域を持っています。そのため、日常生活の多くの動き(歩行、座る、立ち上がる、階段を上るなど)において重要な役割を果たしています。そして以下のような組織で構成されています。
1.骨組織
骨盤(寛骨臼):股関節の受け皿となる部分。
大腿骨(大腿骨頭):球状の部分が骨盤の寛骨臼にフィットします。
2.関節軟骨
骨の表面を覆い、摩擦を減らしてスムーズな動きを助けます。
3.靭帯
関節を安定させる役割を持つ結合組織。
4.筋肉
股関節周囲には、多くの筋肉があり、関節の動きと安定性を支えます。
主要な筋肉:大臀筋、中臀筋、小臀筋、腸腰筋、大腿直筋、内転筋群など。
5.滑液
関節内には滑液があり、摩擦を減らし、クッションの役割を果たします。
6.関節包
股関節を包む強固な袋状の組織。
関節液を保持し、関節の潤滑と栄養供給を助けます。
7. 神経と血管
股関節周辺には神経や血管が豊富に存在し、感覚や運動、組織の栄養供給を担います。
実際に当院にもこの股関節に悩みを抱えて来院される患者様は多くいらっしゃいます。主に以下のようなものが挙げられます。
股関節のトラブル
股関節痛
-
- 原因:加齢、怪我、筋肉の緊張、姿勢の悪さなど。
変形性股関節症
-
- 軟骨がすり減ることで関節が変形し、痛みや可動域の制限が生じる病気。
股関節の炎症(滑液包炎、腸腰筋炎など)
-
- 関節周辺の組織が炎症を起こす。
先天性股関節脱臼
-
- 生まれつき股関節が適切に形成されていない状態。
股関節を健康に保つためのポイント
- 適度な運動(ストレッチ、ウォーキング、筋力トレーニング)。
- 正しい姿勢を保つ。
- 体重管理(体重が関節にかかる負担を軽減する)。
- 股関節周辺の柔軟性を保つストレッチ。
股関節の痛みには様々な原因があり、それぞれに適した治療が求められます。いまがわ整骨院鍼灸院では、手技療法や鍼灸、物理療法に注目して治療を行っています。患者さまの症状に合わせた最適なアプローチをし、症状の改善に努めています。また症状が改善してからも再発防止のためにもメンテナンス、そして筋力トレーニングまでサポートさせていただきます。股関節の痛みでお困りの際は、お気軽にご相談ください