[傷病名] 腰部脊柱管狭窄症 67歳 女性
[主訴] 来院時より、2カ月ほど前から腰の違和感を覚え、その後徐々に症状が増悪し夜間に目が覚めるほどの痛みがあったり、起床時の症状が非常に強く、当院へ来院。来院時の症状としては、安静時痛(⧺)、体動時痛(⧺)、左股関節前面~左下腿後外側痛(+)・痺れ(+)、右側への逃避性側弯があり、整形外科への紹介を行い、腰椎MRI撮影により「腰部脊柱管狭窄症の疑い」の診断を受けた。また、患者は先天性股関節脱臼の既往。
[検査] 整形外科的テストは症状が強く出ており、実施不可。
[施術] 初回治療は腰部を中心とする症状のある部分に対しての治療。伏臥位になることが困難だったため、左側臥位にて筋緊張緩和の治療を行い、その後立体動態波により神経症状緩和、疼痛緩和を目的とした電気治療を実施。
[変化] 初回治療後は、症状に変化は見られなかった。
[2回目以降] 2・3回目の施術時は神経症状・疼痛緩和がみられた。5回目の問診にて、4回目の治療から疼痛が増悪した。6回目の問診時には、患者より「立体動態波を行うと症状が増悪する」との申し出があったため、6回目の治療からは鍼灸治療を行うようにした。鍼灸治療では鍼通電を中心的に施術。7回目の受診時は、症状の緩和が見られNRS5/10。8回目の治療では、前日に少し歩くことがあり、症状が少し増し夜間に目が覚めるほどの痛みがあった為、安静指導。9回目の治療ではその症状は緩和し、11回目の治療時には仕事に復帰。それから15回目の治療では、神経症状はなく、筋緊張のが強くあった。現在は、筋緊張緩和の治療と鍼灸治療を実施中。