[傷病名]すべり症 56歳女性
[主訴]8年前整形外科にてすべり症と診断後、投薬治療にて疼痛緩和傾向。令和6年4月頃に買い物袋を持って長時間移動し、自宅に帰ってから右腰~右下腿外側にかけて疼痛、両母趾に痺れが出始めた。日を追う事に徐々に痛みが強くなってきており少しでも早く痛みを取りたいという事で当院受診となる。
[検査] SLR test− パトリックtest−
tenderness+L4 ROM制限+体捻 movement pain+前後屈、体捻動作
[施術]初診時、当院の根本治療にて全身バランス矯正を行う。骨盤、仙骨、第4腰椎、第5胸椎、第1,2,3,6頸椎を中心にアクチベーターで矯正を行う。矯正後、立体動態波にて第4腰椎、右臀部、右下腿外側のアプローチを行い、腰部をテーピングで固定。最後に就寝姿勢を確認・指導し、コルセット装着指導をした。
[変化]]施術後、両母趾の痺れは残存するものの後屈時の腰部の疼痛緩和がみられた。今後の治療方針を説明し、週に2回のペースでの全身バランス矯正と筋・筋膜調整を指導した。
[2回目以降]2回目の施術時は好転反応にて疼痛症状がみられたものの大きく変化はなく特にしゃがみ動作からの立ち上がりにて疼痛がみられた。施術後に膝の抱え込みストレッチと腹圧強化指導を実施。3回目の施術時の確認にて、動作時における腰部の疼痛、両母趾の痺れ緩和傾向がみられることを確認。7回目の施術の際、腰部痛の緩和傾向はみられたものの右下腿外側の疼痛残存。初診から1か月経過したところで腰部痛の緩和傾向がみられた。しかし、仕事にて歩行が続くことで右下腿の症状が出現し、それに伴って腰部痛がみられた。施術開始から2か月経過し、安静時痛はほとんどみられなくなり、両母趾の痺れも気にならない程になっている。現在2週に1回のペースでメンテナンスのための通院を続けているが、疼痛症状はでにくくなってきており、疼痛が出ても気にならない程度まで回復している。
また、今後は継続してストレッチやEMSによる腹圧強化、姿勢の指導を続けており、症状の緩和傾向は続いている。